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沖縄の在来豚として知られる「アグー」は、中国から渡来し約600年の歴史を持つ。その肉質には定評があり、2025年10月1日に東京で開催された、とんかつにした時にもっともおいしい豚肉を競い合う「とんかつ ベス豚グランプリ」では(株)沖縄県食肉センターの銘柄豚「沖縄あぐ〜」が初代MVPに選ばれるなど、現在も注目を集める豚肉だ。
アグーの歴史は古く、14 世紀末に中国から導入された島豚が起源となっている。小柄な体躯と黒色で癖のある体毛、また顔には八の字型の深いしわがあり、若干の巻尾、背はへこみ腹が垂れているといった特徴を持っている。
アグーは沖縄県の食文化になくてはならない存在として長年愛されてきたが、第二次世界大戦を経てその数は激減した。また戦後には海外から大型で発育の早い品種が導入され豚の改良が行われるようになり、雑種化も進んでいったという。
こうした背景からアグーはほぼ絶滅したと思われていたが、1981年に名護市・名護博物館が調査を行ったところ、沖縄県内に約30 頭のアグーが見つかった。そのうち18頭が沖縄県立北部農林高等学校に集められ、約10年をかけて雑種化を取り除くための戻し交配の取り組みが行われた。さらにDNA 調査による選抜が行われ、2011年に「沖縄アグー豚証明規程」を設け、戦前に存在したアグーに近い形質を持った「沖縄アグー豚」が誕生したのである。
これから日本で期待したいのがイタリアの豚脂加工品「ラルド」。イタリア各地で作られているものだが、有名なのがコロンナータ産の「ラルド・ディ・コロンナータ」(イタリア語: Lardo diColonnata)。イタリア・トスカーナ州カッラーラの集落コロンナータで生産されるラルドで、背脂の生ハムともいわれている。2004年にはEU が定めるIGP(地理的表示保護、EU ではPGI)にも認定されている。しかし、イタリア産ラルドは輸入停止となっており、日本で流通しているラルドはスペイン産である。
ラルドとは豚の背脂を塩漬けまたは燻製にしたものを指すが、ラルド・ディ・コロンナータは豚の背脂をハーブ(ニンニク、ローズマリー、コショウ、セージなど)とともに塩漬けにして製造される。塩漬け時に使用する容器も特徴的で、地元カッラーラ特産の大理石でできた「コンカ」と呼ばれるバスタブのような容器に、前述の材料を入れ、大理石でできた蓋で密封し、6カ月以上1 年近く塩漬・熟成させる。スライスしてそのまま、もしくはパンにのせ、またはパスタなどの食材として利用される。
起源は2000年以上前にさかのぼり、当時この地で大理石加工に従事していたギリシャ人たちが過酷な労働に耐えうる体力づくり、栄養補給のために考案されたという。
一般社団法人日本養豚協会(JPPA)青年部会(石川貴泰青年部会長)が主催する、国産豚肉の消費拡大イベント「JAPAN PORK FESTIVAL 俺たちの豚肉を食ってくれ!」(通称:俺豚)が2024年11月24日、東京・秋葉原電気街の商業ビル・ベルサール秋葉原1階で開催された。
一般社団法人日本養豚協会(JPPA)青年部会( 石川貴泰青年部会長)は2025年11月29日、国産豚肉の消費拡大イベント「JAPAN PORK FESTIVAL 俺たちの豚肉を食ってくれ!」(通称:俺豚)を開催した。
俺豚は、日本産豚肉のブランド確立と豚肉需給拡大を目的として、運営や企画進行の大部分を青年部会が担い開催しているもの。全国の若手養豚従事者や業界関係者の間をつなぐネットワークづくりの場としても知られる。会場は前回と同じく東京・秋葉原電気街の商業ビル・ベルサール秋葉原1階で、今回も銘柄豚のしゃぶしゃぶ試食提供などを行い、国内の消費者だけでなく国外の観光客にも大きくアピールする機会となった。
開会式では、石川部会長が「今日は年に一度の養豚のお祭り。みんなでチーム一丸となって、日本の養豚がまだまだこんなものじゃないというところを見せつけようと思います」と宣言。続いてJPPAの香川雅彦会長は、公益社団法人中央畜産会が前日に開催した令和7年度全国優良畜産経営管理技術発表会における表彰結果について、養豚農場が最優秀賞に選ばれなかったことに悔しさを滲ませながら「皆さんには豚の天皇杯を目指してほしい。今日は一日怪我のないように、豚肉をPRしていただければと思う」と呼びかけた。また、来賓として農林水産省畜産局畜産振興課の冨澤宗高課長は「俺豚は今回が19回目。ワールドワイドな取り組みということで、インバウンドにもPRする機会と聞いている。朝から一丸となって準備されている姿を見て、日本の養豚もますます明るいのではないかと感じた」と激励した。
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